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2020/9/14

コロナ禍の中での寮生の主張。

1月から始まった新型コロナウイルスの流行も9ヶ月経ち、まだ世界中でパンデミックが広がっています。
そんな中でも、やまがた育英会の寮生は寮で、ふるさとで頑張っています。今、寮生はいろいろ考え、悩んでいます。ここに、寮生の現在の主張を、叫びをご紹介します。

奪われた希望を求めて
 上智大学4年 渡部 泰成(わたなべ たいせい)

はじめに

 新型コロナウイルスは、どこかゴジラを彷彿とさせるものがある。そう考えるのは、私だけだろうか。
 中国の武漢で、原因不明のウイルスが蔓延している。この一報をメディアが伝えて以来、瞬く間にコロナは世界に暗い影を落としていった。各国で感染者が確認されるにつれ、人々は溢れる情報と感染の恐怖にパニックに陥った。同時にコロナの恐怖は、私たちの当たり前の日常を―社会機構、既存の価値観、文化、生活といったあらゆるものを―破壊してしまった。
 その姿はまるで、映画に登場するゴジラさながらではないか。2016年にヒットした『シン・ゴジラ』は記憶に新しい。自然災害や原発のメタファーとして描かれたその強大な敵に、人類は為す術を持ちえなかった。コロナに対して、世界は未だ何ら対策を講じることができないでいる。
 このパンデミックの中、コロナという怪物の陰で、私たちは多くのものを破壊され、奪われつつあるのではないだろうか。

機会を奪われる私たち

 「まだ気分は高校生です。入学式もない。大学にも通えない。これが大学生って言えますか?実感なんて全く持てません。」
 同じ寮に住む新一年生から、このような話を聞いた。
 彼だけではない。今年から新たな立場と環境に身を置くはずだった若者たちは皆、永遠に「変わる」という機会を奪われてしまったのではないか、という思いに駆られた。

 人は、立場と環境の変化に応じて、精神的に成長を遂げるのだと思う。高校生が大学生になる。大学生が社会人として自立する。過去の自分では耐えられない仕事と責任を引き受け、乗り越えようとする。自分が置かれる立場と環境がガラリと変化し、味わったことのない空気を感じることで、身の丈に合わない肩書に徐々に精神などの中身が追いついていくのだ。
 今年は、卒業式や入学式、入社式など多くの式典が中止された。このような通過儀礼はいささか面倒だが、自身の心に節目を設けるという意味では大きな役割を持つ。ずるずるとした変化で、何が変わったかはっきりと自覚できないままでは、つまり立場や肩書が変わったところで、環境にドラスティックな変化がなくては、生き生きとした実感を私たちは得ることができないのではないだろうか。私たちは、若者として経験しなくてはならない変化や成長の機会を―その際に得るはずだった別れや出会いの感情を―永遠に奪われてしまったのではないだろうか。

 やまがた育英会の学生寮でも、多くの新入寮生を受け入れられていない。埋まらない寮の空室は、私たちが本来得るはずだった―もう永遠に手に入れることのできない―経験や感情を暗示しているような気分にもなってしまう。

居場所はどこにあるのか

 私たちは本来、誰かとコミュニティを共有し助け合う生活に安心する。そこを自分の居場所とするのだ。だが、コロナの恐怖の後に残ったのは、それとは真逆の、殺伐とした、他者とのむき出しの関係性だけではないか、と思うことがある。
 この関係が私たちを恐怖に陥れた例は、歴史上、枚挙にいとまがない。ペストが流行した西洋で、疑わしきを罰した魔女狩り。戦争中の日本で、反戦を掲げる者を糾弾した隣組制度。ハンセン病患者をライ者(差別用語)と呼び、社会的に抹殺したこと。私たちは、これらの愚行を歴史の過ちとして非難するが、コロナに見舞われる現在、私たち自身が過去と同様の愚行を犯しているではないか、という思いに囚われてしまう。
 感染者を特定し、個人情報やプライベートな部分を不特定多数の他者に公開する。この愚行から得られるのは、安心ではなく、「仮に自分が感染したら」という恐怖ではないか。特に、若い世代は感染しても無症状の場合が多い。いたずらに県外へ出て、ウイルスを拡散させてしまったら、19世紀アメリカで、腸チフスを無症状のままばらまいたメアリー・マーロンと同じ轍を踏むことになってしまう。互いに監視し合い、冷たい視線と言葉が飛び交う中、現代のメアリーになってしまったら、今後、安心して生きられる場所など存在しなくなってしまう。

 一昔前まで、逃げ道として残されていたネット空間ですら、もはや安心はできない。
 ネット草創期は、殺伐とした現実から切り離され、顔も素性も分からない者同士がつながる異質な社会に居場所を求める人も少なくなかった。だが、今はどうだ。自粛や感染の恐怖で溜まった怒りやフラストレーションが、ネットの場に溢れている。それは匿名性という武器を手に取り、見る者を無条件に傷つけていく。著名人への中傷や欧米で顕在化した黒人差別が軌を一にしたのも、偶然だとは決して言えまい。
 コロナという怪物は、〝安心して生きられる居場所〟という当たり前のものを、私たちから奪い去ったのではないか。
 作家の村上龍さんの作品の一つに『希望の国のエクソダス』がある。一歩家を出れば感染と他者の視線に怯え、唯一の逃げ道だったネット社会では冷たい言葉ばかりが垂れ流される。国外に出たところで現状にそう変わりはない。エクソダス(脱出)すべき希望の国など一体どこにあるのだろうか。

見えない将来の展望

 先に〝希望〟と言った。この国と自分自身の未来に、一体どれほどの人が希望を見出すことができるだろう。
 自粛を要請される一方で、それに対する国からの補償は薄く対応にも時間がかかる。7月17日現在で、コロナ関連の倒産企業は、全国で353件にも及ぶそうだ。リーマン・ショックやバブル後の苦しい時期を乗り切れなかった企業が多かったことを考えれば、この数字は今後、加速度的に増加していくだろう。また、学生に対する支援も希薄と言ってよい。多くの大学でオンライン授業となり、図書館などの施設を利用できない一方で、授業料が減額されることはなかった。アルバイトもほとんどできない現状では、若い世代の困窮が著しくなるのは明白だ。

 経済的事情に限った話ではない。長時間労働による過労死や鬱病などの精神疾患の増加、脆弱な社会福祉サービスや少子高齢化の問題もコロナ禍では露わになった。こうした負債や課題ばかりが増える現状に、将来への希望や展望など持てるはずもない。就職活動をする同期とは、そんな話ばかりが話題にのぼる。これらを補填しなくてはならないのは、とどのつまり、私たち若い世代なのだから。
 〝明日も食えるか分からない〟という不安ばかりが募る未来に、どうして希望や展望など見出すことができるだろうか。

おわりに

 コロナという怪物は、今もなお私たちの日常を破壊し、多くのものを奪い続けている。もはや身ぐるみを剥がされ、むき出しの状態となったと言ってよく、後に残されたのは将来に対する不安だけかもしれない。
 思えば、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、solidarity(連帯)という言葉をしきりに用い、国際社会だけでなく、身近な人々と協働でこのパンデミックに立ち向かわねばならないと強調した。社会が分断される今、確かに連帯は必要かもしれない。
 だが、この連帯を可能にするのは何であろうか。やはりそれは、誰もが何らかの形で将来に対して〝希望〟を持てることではないだろうか。この希望が、世代を超えた他者との連帯を可能にするのだと思う。

 話を冒頭に戻すが、映画『シン・ゴジラ』の中で、ゴジラを退治した後の日本は描かれていない。コロナという怪物を退治した後、日本は、そして国際社会は一体どこへと歩みを進めるだろう。何事もなかったかのように、依然と全く同じ路線を進むことになるのか。それとも、社会機構やイデオロギーの大きな転換を遂げることができるのだろうか。
 私たちの社会はスクラップ&ビルドで成り立ってきた。遅かれ早かれ、コロナも必ず収束する。もうこれまでのように大人や社会が「何かをしてくれる」、「守ってくれる」のを期待して待つのでは遅すぎる。新たに社会を担う私たち若い世代が、社会の再建の礎となり、希望を作り出す存在にならねばならないのだと強く思う。

(執筆日:2020年7月21日 やまがた育英会駒込学生会館にて)

2020/9/5
公財)やまがた育英会
評議員、理事、幹事 役員の皆様へ

近況のお知らせ

季節の移ろいは早いもので、今年もセミの声が聞こえてくる季節となりました。

新年度に入って4か月が過ぎましたが、コロナ禍が全世界を席捲している状況は今も続いております。今年度入寮した新1年生40名のうちで、東京に来て寮生活をしている学生は少なく、30名ほどは山形に待機してリモート授業(インターネット)を受けております。寮全体としても132名のうち約半数しか寮生活をしておりません。就活やアルバイトなどを抱えている寮生が中心です。
大学の授業は5月以降すべての大学がネットでのオンライン授業に切り替わっており、対面の授業は「緊急事態宣言」以降はほとんどない状態です。教える側も学生も、これまで経験したことのない異常事態に戸惑いと緊張感が漂っております。以外なことに、ほとんどの寮生は部屋に閉じこもって日々の授業を消化しており寮内はとても静かです。9月以降も大学の授業はオンラインが続くようで事態がどう変わるのか予測がつきません。困ったことです。

世の中は「GoToキャンペーン」が始まりましたが、学生にとっての今年の夏休みをどう過ごすのか、どんな計画を立てるのか大きな悩みです。山形への帰省、大学のサークルや部活動、アルバイト、海外旅行などいつもの夏休みの楽しみは全部奪われてしまったのです。そんな未曾有の困難な状況の中にあっても若者は「今だからできること」をしっかり見つけて前に進むに違いありませんが、まだ具体的な明るい話はありません。

この度は、寮生の渡部泰成さん(上智大4年)が「コロナ禍の中での思い」を綴ってくれましたので、役員の皆様に披露したくお便りを差し上げた次第です。 やまがた育英会の役員の方々は、多様の社会経験を積まれておりますので、この難局を皆さんの協力をいただいて乗り越えてゆきたいと念じているところです。寮監として私ができることは「いつも寮生のそばにいる」という一念しかありません。どうか皆様から困窮している寮生へ励ましのお言葉でも頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

(公財)やまがた育英会
  寮監 和田 豊

2020/5/8

寮監だより『今だから学ぶチャンス』

寮監 和田 豊

 寮生、新入寮生の皆さん、5月の連休も終わりました。新型コロナウイルスの感染の拡大に伴い、4月7日に7都道府県に非常事態宣言が出され、各大学でも卒業式や入学式の取りやめなどもあって、皆さんは多くの制約の中での生活を余儀なくされています。
 しかも、非常事態宣言が5月末日までの延長も出され、ますます先が見えない状態になっています。もちろん、大学生だけではなく小中学、高校生も同じように休校が続いており、社会的にも大きな問題を投げかけています。
 私たちのやまがた育英会でも新入寮生が決定し、引越し作業が始まった中で大学の休校、授業の休講が決まり、寮生の中には山形へ帰省したり、新入寮生も上京を見送ったりしているのが現状です。
 そんな中、寮監から寮生の皆さんへのお願いがあります。

1.外出自粛や休校が続く中で・・・

 日本国憲法の中に国民の権利が記されており、学問の自由、教育を受ける権利などが保障されています。現在の状況はなかなかその通りには行きませんが、『今だからこそやれること』が大事であり、学びについて真剣に考える必要があります。
 今春から大学だけでなく高校、小中学校でもインターネットを使ったオンライン授業が始まっています。さらには就職活動までもオンライン就活などがスタートし、人と人との対面での授業や会話、面接などはありません。いわば、授業を受けることや就職などの機会を奪われた状態です。
 しかし、寮生の皆さんには、ある意味では今だけの時間があるはずです。過去の歴史から学ぶことは沢山あり、さまざまな分野の本を読む絶好のチャンスと捉え、自分自身の成長の糧にしてほしいと思います。
 寺田寅彦が「読書はもとより甚だ必要である、ただ一を読んで十を疑い百を考えうる事が必要である」(知と疑い)と書いたように、読みながらも己の教養や大局観を磨いて行くことができます。

2.新型コロナウイルスとは共生するしかない、だから負けないで!

 トランプ大統領が自分自身を戦時大統領と称したり、フランス大統領が戦争状態だと言ったりして、新型コロナウイルスと闘って、勝とうとしています。しかし、歴史上では第一次、第二次世界大戦はじめ多くの戦争があり、天災なども多くありましたが、ウイルスとの戦いは戦争以上の死者を出したり、勝ち負けが明確にあるわけではないのです。14世紀のヨーロッパでのペストの流行では数千万人が死に、1918年からのスペイン風邪では4千万人余が死ぬということがあり、人類は戦争以上の疫病などの苦しみをくぐり抜けて、ウイルスと共生しながら現在に至っています。今回の新型コロナウイルスもこれからワクチンなどが開発されて、ある意味では克服したような状態になるでしょうが、自分で免疫力を高め、基本的には共生しながら生活することが必要なのではないでしょうか。
 そのためには、皆さんは気持ちの上でも身体的にも新型コロナウイルスに負けないようにして過ごす必要があります。
 最近では学校の9月入学など新型コロナウイルスに絡めて話題になっていますが、教育システムの根本に関わることが思いつきのような形で始まることに、私は危機感を持ちますし、追加予算でもまだ苦学生に対する支援が具体化していません。皆さんも焦ることなく現状を見つめ、自分なりに答えを見出してほしいと思います。上京し、またこの寮に帰って来た時、皆さんがより成長し、より強い人になっていることを楽しみにしています。
 では、新型コロナウイルスが早く収まることを願い、皆さんとの再会を期待します。
以上

公益財団法人やまがた育英会 寮監 和田 豊

2020/4/23

代表理事挨拶 新型コロナウイルス対処方針

新入寮生及びご父兄の皆様へ

新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を受けて
やまがた育英会の基本的な対処方針について

 4月も下旬になり本格的な春となっていますが、1月下旬以降に始まった新型コロナウイルスの国内での感染が日ごとに拡大し、首都圏はもとよりですが山形県においても六〇数名の感染者が出るなどし、4月16日には全国都道府県に緊急事態宣言が出されました。
 今春、大学に入学し、そしてやまがた育英会の学生寮に入寮された皆さんやご父兄の皆様に取りましても、いよいよ新しい学生生活がスタートすると心待ちしていたことと思います。しかし、2月27日に3月2日から全国一斉に小中学、高校の一斉休校が要請された頃から大学でも卒業式の見送りなどの動きが出て、教育現場では大混乱が起きました。
 私たちやまがた育英会では3月10日に後期の新入寮生が決定し、いよいよ卒寮生と新入寮生の入れ替えが始まろうとしていましたが、入学式は中止になり、首都圏と地方との電車などでの行き来も厳しくなってきています。このところ、各大学の授業スタートの時期も未定で、大学によっては地方からの上京を見送るようにしたり、学生寮では地方の自宅で待機するよう要請する事態になっています。やまがた育英会学生寮でも、引越しの荷物は送ったものの本人が来寮できないなどになっています。
 そこで、今後まだどのような状況になるかは不明ですが、やまがた育英会として現在の状況に鑑み、新入寮生の皆さんとご父兄の皆様に対しての対応施策を次のように決めましたので、ホームページ上でご報告いたします。

1.寮生活のスタート時期について
現在、緊急事態宣言が出され、不要な外出や遠出を控えるよう要請されています。
育英会としましては、緊急事態宣言の終了を待ち、各大学が授業再開を発表した段階から皆さんを受け入れたいと考えています。
それは、皆さんに新型コロナウイルスに感染しない、させないことを確実にするためです。
2.大学再開に伴う寮生活のスタート
大学の再開はまだ未定であり、また大学によっては夏休み明けなどということもありうるかもしれません。
そのため、例年は4月の新学期スタートとともに、新入寮生が一斉に揃い、新しい学生生活を始めますが、今年はそれが出来そうもありません。例年4月中旬に全寮生が集まり「新入寮生歓迎会」を開催し、5月の連休には山手線徒歩での一周イベントなども行っていましたが、そのようなイベントについては今後の経過を見ながら決めたいと考えています。

以上、よろしくお願い申し上げます。

2020/02/17

令和最初の卒寮生18名の前途を祝福しました。
令和2年2月2日の予餞会 ~先輩への感謝の気持ちを込めて~

挨拶する
鈴木礼子代表理事

 暖かい春を思わせる天気の中、2月2日午後に駒込学生会館では令和元年度卒の寮生を送る予餞会が開催されました。
 今年の予餞会は恒例の第1部「緑蔭塾の講演会」、第2部の「卒寮生を送る会」の2部構成で、午後4時過ぎからスタートした卒寮生を送る「予餞会」では」代表理事の挨拶、来賓の祝辞、そして恒例になった人間国宝の名誉都民でもある奥山峰石さん(新庄市出身)の直筆色紙を全卒寮生に贈呈されました。評議員の本間俊三さんのご発声で乾杯が行われ、卒寮生も後輩、そしてOBや来賓の方々と話を交わしながら和やかなひと時を送りました。
 鈴木礼子代表理事は「今年の卒寮生は21名で、本日は14名の方々が出席されました。皆さんは、いよいよ自立して社会に出てゆく時を迎えました。おめでとうございます。
 皆さんが入寮した4年前と比べ世の中は大きく変わりました。トランプ大統領の就任、英国のEU離脱、自然環境の激変などありましたが、まさにこの世の中何でもありという状況です。しかし、皆さんは何があっても驚かないで立ち向かって行けることを学んだことでしょう。この4年の経験を糧にしてこれからも充実した幸多いことを祈ります。また、これからも寮に遊びに来てください。寮はこれから皆さんの力を必要としているのですから」とはな向けの言葉を贈りました。
 祝辞は山形県東京事務所副所長 遠藤和之様と山形県人東京連合会副会長 渡部 洋様から温かい言葉が送られました。

 卒寮生の謝辞は、駒込男子寮代表 大川竜輝君(法政大学)が「入学当初はあまり夢はなかったが、大学2年になりアナウンサーを夢見たものの、なかなか叶わない夢があることを知った。段々と結果が出るようになると、そのプロセスを楽しんで来た。そして、ようやく春から局アナとしてスタートすることとなった」と振り返りました。駒込女子寮代表の菅原美夏海さん(立教大学)は「駒込寮での4年間は特別なものであったと感じている。楽しい4年であったとともに就活で大変な時期もあった。それでも寮の中や外の人との交流があったのが良かった」と述べました。板橋寮代表の酒井太希君(拓殖大学)は「4年間寮で生活し、最初は一人暮らししたかったものの、実際、寮で同学年や先輩がいることが良かったとつくづく思った。ここでの経験を生かして世界で羽ばたけるようにしたい。最後に板橋寮で一番お世話になった志村寮母にお礼を申しあげたい」と挨拶しました。
 卒寮記念品では奥山峰石先生の色紙贈呈があり、所用で欠席されたため和田寮監から一人一人に手渡されました。今年揮毫された文字は「夢」「心」「絆」「愛」「和」の5文字で、皆さんが好きな文字を選んでいました。

駒込男子寮代表
大川竜輝君の謝辞
駒込女子寮代表
菅原美夏海さんの謝辞
板橋寮代表
酒井太希君の謝辞
卒寮記念品を和田寮監から贈呈
予餞会での和やかな風景

予餞会第一部は第34回「緑蔭塾」特別講演
特別講師は鶴岡出身 クレードル編集長 小林 好雄様
『ふる里は心のゆりかご』

小林好雄さんの略歴

 鶴岡市出身。鶴岡南高を卒業後東京の大学に進学。荘内銀行に就職し、常務執行役員の時に庄内価値開発研究会のメンバーとなる。ふるさと庄内への愛着、ふるさとを知ろうとする探究心をベースにした活動を続け、庄内の魅力、豊かな自然などを生かしたブランド化、プロデュース、各種資源の内外への発信する(株)出羽庄内地域デザインを設立。そして、出羽庄内地域文化情報誌クレードルを平成22年に創刊し、代表取締役、編集長を勤める。今年1月号で第57号となった。35000部を発行、県内外で無料配布しているが、ふるさとの魅力を発掘し歴史、食、人などを幅広く紹介、読者の心を掴んでいる。

10周年を迎えたクレードル

 私は鶴岡で生まれ、4年間東京で大学生活を送りましたが、こうして皆さんを見ると、学生っていいなあ、初々しく感じます。
 現在、出羽庄内地域文化情報誌「クレードル」を作っています。庄内のことを好きになり愛して、庄内のことを発信しようと取り組んでいます。学生時代は東京に残りたいな、という気持ちでいたのですが、ふるさとに帰ることにしました。時を経るにつれて庄内へ思いが募ってきています。
 さて、クレードルは出羽庄内の魅力を発信することですが、そこには豊かな自然があって精神文化があり、人がいます。しかし、地元に住みながら、その魅力に気づいていないことが多いのではないか、と感じます。やはり、庄内が良いところだと誇りを持つと同時に地元の生活をエンジョイすることに活用できれば、と思っています。庄内はどうも口下手で宣伝下手と言われてきましたが、地域の外にも地元の魅力を発信したい、観光や交流人口の増加、農産物、工芸品などを首都圏や全国の皆さんに買って欲しいという気持ちもあります。
 クレードルは平成22年9月に創刊し、ちょうど10年目を迎えました。奇数月の隔月に35000部を発行し、県内ではもちろん、県外でも100箇所で無料配布しています。
48ページオールカラーで作っていますが、私たちは文化にこだわりたいと考えています。
 ではクレードルの1月号をお手元に配りましたので御覧ください。
 表紙はアル・ケッチァーノの奥田政行さんが表紙をデザインし、彼の料理を表紙に飾っています。トップページは<庄内憧憬>で、1月号では酒田生まれの水彩画家のあべとしゆきさんの絵と庄内に対する思いの文章をいただいています。
 次が特集で、今回は「庄内赤ちょうちん」を10ページで展開しています。これまでも出羽三山、庄内さくら紀行、黒川能、致道館、本間美術館なども取り扱っていおり、刀剣特集などもしました。
 <庄内写真季行><庄内いいモノがたり>さらに、地元に伝わる料理とか地元の食材を使った料理を掲載する<おかあさんのさじ加減>もあります。変わったところでは、地元の高校生で頑張っているところを地元の高校生が取材する<スゴハイ>もあります。このクレドールは地元の高校2年生全員に配布しています。高校生の時から地元の魅力を知って欲しいということからこのようなページを作りました。

高校時代から銀行員までの半生

 ところで、私は最初からこういうことをしようとしたわけではないので、自分の破天荒な青春時代の話をしたいと思います。高校時代は1960年代後半で、荒れた時代で70年安保があり全共闘世代などと言われた時でした。2年後半頃から大学受験一辺倒の教育に反発を覚え、既成体制などへ思いに目覚め、当時の愛読書は「朝日ジャーナル」で、大学いかない、などと言ってたものでした。
 鶴岡に江戸時代の藩校致道館がありました。多くの藩校は江戸幕府の中央集権を進めるために朱子学一辺倒だったのですが、致道館では荻生徂徠の徂徠学を共学としていました。これは庄内藩と彦根藩の二つだけでした。徂徠学が非常に面白いのは個性尊重(人の個性を伸ばそうということ)と自学自習(詰め込みではなく学生が学びたいことを学ぶ)ということで今の教育にも通じる精神であると思います。それを200年前の1805年から庄内藩ではやっていました。
 私は高校時代、詰め込み教育はダメだ、と反発したこともありますが、やはり勉強というのは自ら学びたいことを学んで、自分で意欲を持ってやるのだな、と今になって感じます。
 卒業する時、4人兄弟の末っ子で上の3人は東京で就職していて、誰一人地元に残らないのか、と父に言われた。それで、自分くらいは地元で就職することに踏ん切りをつけたのです。
 そして、荘内銀行に入りました。若い時は組合をやり、人事制度の改革を組合の方から提案したこともありました。40代になった頃、都市銀行から新しい頭取がやってきて、荘内銀行をいい銀行にしてやる、といろんなサービスを始め、土日も営業するなど改革をやり、若手は大いに励まされたことを思い出します。
 私は56歳で常務執行役員になった時、これから頑張るにしても10年ほどだ、サラリーマンとして最後の10年は自分のやりたいことをやりたいという思いで新しい道を探し始めたのです。銀行の主催で「庄内価値開発研究会」を立ち上げ、平成21年5月から1年間やり、私が事務局長になりました。庄内は魅力があるので「庄内のブランド化」を経営者、大学教授など15人ほどでやりました。その直前に酒田で18年続いた地域情報誌が休刊になり、そういう情報誌がなくなるのは情報発信という面で大きな問題ではないか、どうすれば復刊できるかなどを検討し、具体的にやれることからやろうとなりました。そこで「出羽庄内地域デザイン」を平成22年に立ち上げました。
 そこでのコンセプトは3つあります。

1.庄内地域のブランド化。
これは庄内の魅力、価値資源を掘り下げブランド構築しようということ。
2.地域プロデュース会社
地域がバラバラではなく地域全体を戦略企画しコーディネートし、プロデュース
3.地域価値資源の地域内外への発信
地元に住む人間が地域を知らない。酒田の人が鶴岡を知らない、鶴岡の人が酒田をよく知らず、また鶴岡をよく知らない。自分の住んでいる庄内のことをより深く知り、地域に対して誇りを持ち、地域の豊かな暮らしを楽しもうということ。

庄内の魅力とは・・・・

 庄内の魅力を考えてみたいと思います。
 3つあります。豊かな自然、自然の恵み、精神文化です。
 豊かな自然は、鳥海山、出羽三山、朝日連峰、日本海に囲まれて最上川が流れる。非常に魅力的な四季に恵まれたところです。鳥海山の麓の桜、新緑の美しさ、田んぼの景色など。
 2つ目は自然の恵み。自然を生かす知恵、先人の努力の積み重ねがあり、例えば在来作物が60種あるといわれ、お米もお酒も美味しいところです。
 そして、一番大事なのは3つ目の精神文化です。
 司馬遼太郎の「街道を行く」の中で庄内に触れています。北前船で上方文化が伝わっている。酒井家は江戸の文化を運んできている。そして東北の文化がある。上方・江戸・東北の文化の潮目が庄内である、と書いてある。
 精神文化ということで私が大事だと思うことが、独自の精神性というのがあると思います。
 鶴岡の教育、徂徠学の個性尊重と自学自習がより進んだ学問であったのではないか。
 それから大きいことは戊辰戦争での敗れたことが庄内人の魂の中にはDNAとして残っているのではないかな、と思います。西郷隆盛の寛大なな措置があって、松ヶ丘の開墾事業に励み、国家に報いよう、汚名を挽回しようとしました。それに対し、西郷隆盛が送った言葉が、「気概凌霜天地知」があります。これは霜を凌ぐほどの気概を持ってものごとに取り組めば、必ず天は見てますよ、ということで開墾に励む旧藩士に贈った言葉です。
 もう一つ大事な言葉に「沈潜の風」があります。
 酒田に公益文化大がありますが、大学院を鶴岡に置く時にこの言葉を使っています。進取の風の酒田に大学を置いて、沈潜の風の鶴岡に大学院を置くということでした。何もしないで下を向いているということではなく、要は一番大事なことから考えて、エネルギーを蓄えて、いざという時に爆発させるということだ、と今の殿様から教えてもらいました。
 こう言ったところが庄内の精神性という時に非常に大きいバックボーンになっているのではないかと思っています。
 これからの庄内については色んな可能性があると思ってます。
 慶應大学先端生命科学研究所ができて10年以上なりますが、色んなベンチャー企業を輩出しています。その最たるものがスパイバーで人工の蜘蛛の糸というかタンパク質を素材とした新しい繊維を開発しています。また、 都会に住む若者の庄内志向が高まって、移住する人が増えています。鶴岡市では24歳までは転出する人が多いのですが、25~34歳までの人口流入増となっています。
 そして、食、食文化の評価も高く、インバウンドが大きく拡大する予兆もあります。京都、東京ではなくオーセンティックというか、その土地でしか味わえない本物や日本らしさがあるということで、庄内には素材もあるし、歴史があり、ストーリーを作れると思っています。
 最後に皆さんにエール送りたい。失敗を恐れず。自ら信じることにチャレンジしてほしい。
 成功するよりも失敗することで、自らの知恵が出て来ます。チャレンジに悔いはないと思います。仕事を楽しみ、そして創意工夫を重ねて欲しいものです。

講演会の全体風景
2019/11/13

2019年「秋の寮祭」を盛大に開催

 令和元年の今年、祝賀御礼の儀のパレードが行われた11月10日(日)、やまがた育英会駒込寮では恒例の寮祭が開催されました。
 今年は、寮生が中心となり企画し、「弾ける音楽祭GATTA!」と銘打って、音楽と恒例の山形の芋煮を中心としたものとなりました。
 東京音大2年の我妻英君が音楽監督となり、寮生や東京音大の仲間、さらには外部からのゲストをお招きし、和太鼓、フルート、声楽、バイオリン、ピアノさらには津軽三味線など魅力たっぷりな音楽が演奏され、来場者を魅了しました。
 最初に登場したのは地元・中里町の子供達による「と組の太鼓」で、花笠音頭などをパワフルな響きで演奏しました。次に登場したのは寮生の遠藤菜穂さん、朽木遥さんのフルートと我妻君のピアノの二重奏。ディズニーメドレーなどを聞かせてくれました。3番手は吉村淳也さんのバイオリンによるケルト音楽で、懐かしいようなメロディーを披露。
 4番目は寮生の奥村風雅君が我妻君のピアノ伴奏でポップソングを独唱。さらに慶應大学 弦音巴(おとは)の4名で津軽三味線の熱演。力強い弦の音色が心を打ちました。
 最後は東京音大生のステージで我妻君、さらに東根市出身で山形北高卒の伊勢宥奈さんのバイオリン、福島県出身の松浦宗梧君の独唱で「夜明けのうた」など6曲を演奏しました。

 
 
 
 
 
 
 

 1時間半にわたる音楽会、あっという間に終了しました。第2部として大人気の「米沢牛のいも煮会」を開催、2時前から芋煮やつや姫のおにぎり、菊のお浸し、柿やリンゴ、そして山形の地酒などで楽しい交流を行いました。
 また、寮の前では地元の人々に本場・山形の芋煮を振る舞い、150人ほどの人が行列を作って芋煮を味わいました。快晴に恵まれた秋の一日、故郷・山形を満喫しました

 
 
 
 
 
2019/5/20

2019年度、38名の新入寮生を迎え歓迎会を開催。

 2019年度のやまがた育英会の新入寮生は38名を迎え、4月21日(日)に駒込学生会館で歓迎会が開催されました。
 今年の新入寮生は、駒込男子寮14名、駒込女子寮14名、板橋寮男子6名、女子4名の計38名で、全員元気に希望に満ちた表情で恒例の集合記念写真を撮影、それから歓迎会第一部の緑蔭塾、第2部の歓迎会を挙行しました。開会に先立ち、吉村美栄子山形県知事からの祝電が披露され「歴史と伝統のある寮で勉強とともに地域の皆さんとの交流を通じて豊かな人間性を育み、立派に成長されることを祈る」との言葉が紹介されました。

講演される酒井忠順さん

第一部の第32回緑陰塾は旧鶴岡藩主第19代の酒井忠順さんの講演。

 酒井さんの演題は「故きを温ねて」で、初代が徳川四天王の一人忠次で、1622年に第3代の酒井忠勝が荘内13万8千石に入部して以来の現代までの歴史を語りました。第7代忠寄が老中に、第9代忠徳が致道館を創立、第13代忠篤の時に戊辰戦争があったことなどを語り、明治になって松ヶ丘開墾などの殖産興業に努めました。
 酒井さんは大学卒業後、荘内銀行などに勤めて、現在は致道博物館副館長や松ヶ丘開墾場を拠点に地域の物産開発を行う松岡物産(2016年に荘内藩に社名を変更)社長に就任し、地域の文化で歴史を大切に継承してゆくことの重要性を話しました。

第二部の歓迎会は自己紹介から始まり、先輩やOBから激励の言葉が贈られました。

歓迎の挨拶をする
鈴木礼子代表理事

 鈴木礼子代表理事から「皆さんは令和元年の入寮生であります。時代の空気も変わるでしょうから、その時代を牽引する皆さんです。しっかり学び毎日の生活を大事にして自己を形成して欲しい」と歓迎の挨拶がありました。来賓として大山敏之山形県事務所長と白井覚鶴岡市東京事務所長からの祝辞と歓迎の挨拶がありました。
 続いて来賓の杉浦範信山形県東京事務所副所長、白井覚鶴岡市東京事務所長からのお祝いの挨拶がありました。
 そして、新入寮生全員が一人ずつ氏名、出身高校、大学そして抱負などを述べ、新入寮生代表3名から決意表明が述べられました。
 歓迎会では芋煮などの故郷料理やさまざまなドリンクなどが用意され、皆んなが先輩やOBと懇談したりし、寮生としての第一歩をスタートさせました。

一人ひとり自己紹介をする新入寮生
2019/3/11

平成30年度「予餞会」は一味違う趣向で盛り上がりました!

 年明けの1月は寮生にとっては気が重い学期末テストの時期です。大学によって2月にずれ込むこともありますが、年間を通して一番学生らしい時間を過ごします。そしてテストが終わると学生寮では卒業生を送る恒例の予餞会が開催されます。今年の卒寮生は36人、2月3日(日)午後3時から駒込学生会館の多目的室でお別れ会が開催されました。

 今年の予餞会のキャッチフレーズは「今年は違うぞ」。いつもと違う趣向が凝らされました。寮生自治会が卒寮生に喜んでもらうために新しい試みに挑戦したのです。内容は恒例の第1部「緑蔭塾の講演会」、第2部の「卒寮生を送る会」に引き続き、第3部が新しく加わりました。内容はなんと「総額10万円の大ビンゴ大会」です。荘内館と県育英寮が合併し新しい学生寮が完成して11年目が過ぎ、卒寮したOB・OGの数も300人を越えました。その新しい寮を巣立った社会人の先輩が中心となって企画したものです。景品にはアップル・ウオッチ、ドローン、デズニーランドのペアチケット、ヘッドホンギア、バランスボールの椅子など寮生に人気の景品ばかり。
 熱い興奮は深夜まで続き、これまでにない楽しい予餞会となりました。やはり世代の近い先輩との交流は活気があって良いものですね。

人間国宝・奥山峰石先生の色紙が
全卒寮生に送られました。

 第2部の「卒寮生を送る会」では、来賓でお越しいただいた山形県東京事務所の渡辺所長、鶴岡市東京事務所の清野所長から卒寮生に励ましの言葉を頂きました。さらにサプライズゲストとして新庄出身の人間国宝・奥山峰石先生がお見えになり、卒寮生全員に直筆の色紙を頂きました。「夢」「心」「愛」「絆」など一文字が力強くしたためられもので、卒寮生にとっては一生涯忘れられない記念品になることでしょう。奥山先生は昨年の10月に東京都の名誉都民となられましたので、卒寮生を代表して下河辺果歩さん(法政大4年)が花束を贈呈致しました。その後、評議員・吉岡先輩の乾杯の音頭で会食が始まり、おでん、芋煮、唐揚げ、おにぎりなど美味しい料理を頂きながら楽しく別れを惜しみました。会場の食堂から賑やかな話し声が消えたのは午前3時を回った頃でした。

和田寮監と卒寮生
寮生主催の予餞会二次会風景

 第1部は今回で32回を迎える「緑蔭塾」。今回の特別講師には楯岡出身、山形東から上智大を出て現在は味の素(㈱)の常務執行役員をしている吉宮由真さんより講話を頂きましたのでご紹介致します。

『人事部長の本音』Mission Vision Passion

 味の素(株)に入社して36年が経ちました。国内の生産現場から始まりインドネシア、タイ、ベトナムなど海外での仕事も経験したが、人事関係の部署での仕事が一番長いです。味の素は世界130か国に進出しており、売上高は1兆1千億円で約3万3千人の従業員がおります。そのため各地域に応じたキメ細かなグローバルな人事戦略が求められています。

 私は世界に出張に行くときは山形のお米やお酒を持参します。海外に赴任している日本人は日本から届く味は格別で、炊き立てのおにぎりや日本酒は涙を出して喜んでくれる。こんな時、あるいは自分の故郷が山形であることを大変誇りに思います。皆さん、社会人になっても山形人であることを誇りにして社会に巣立って下さい。
 Mission Vision Passionと副題にしましたが、これは同時通訳の長井鞠子さんがよく使われるフレーズです。Missionは使命、Vison将来の目標、Passion情熱です。この3つは会社が新入社員を研修するにあたっての基本方針であり、この求めに応えられる心構えで臨んで欲しいものです。
 味の素の創業は1908年、「うまみ」というグルタミン酸が発見された翌年に創業しました。人が感じる味の要素は甘い、酸っぱい、苦いなどでしたが新たに「うまみ」という味が加わったのです。私たちの身体の中に「うまみ」を感じるレセプターが舌や胃にあり食欲を増す働きをします。
 味の素の従業員は現在、国内11,000人、海外22,000人がおります。各職場で働きがいを感じてもらうための取り組みをするのが人事部の仕事であり、マンパワーをどうして事業成果に反映できるかが課題であり、働き方改革など効率を高めるための政策に取り組んでおります。一方、事業の展開ですが日本では成熟した調味料部門だけでなく、得意なアミノ酸と利用した健康補助商品や医薬品の研究開発も進めています。海外では市場が新しいのでインドネシア、タイなどでは地元の食文化にあう商品の開発やら売り方を工夫しています。ベトナムでは学校給食でのメニューや栄養士の養成など政府と共同で取り組んでおり、さらにアフリカなどの発展途上国では乳幼児の栄養不足問題は人道的な立場から急務であり、会社からの補助金を付けて援助支援を行っております。
 これから社会に巣立つ皆さんは「自立的成長の実現」がテーマです。具体的には「自分のキャリアをどう築くのか」ということです。このためには会社で経験する部門でスペシャリストになる必要があります。1つだけではだめです、2つ3つと重ねる努力をしましょう。1つの取り組む単位は3年を目標に取り組んでみて下さい。そうやって築かれたあなたのキャリアを会社の上層部が総合的に判断して人事評価となり、昇給や昇進につながるのです。
 私は新入社員の面接ではこんな質問をします。
 ・現在のあなたにとっての人生の5代イベントは
 ・友人からあなたはどのような人だと見られていると思いますか
 ・5年後、10年後あなたはどのような仕事をしていたいと考えますか
 ・あなたは挫折の経験はありますか。どう立ち直りましたか
 ・企業世託するときにはどのようなポイントで絞り込みますか
 ・あなたにとって仕事をするということはどういう意味がありますか
 以上の質問に対する答えはそれぞれで正解があるようでないのです。最終的に採用する側の本音は、同じバスに乗るのですから、同じ価値観を持っている人が欲しいのです。

2019/3/11

2018年の寮祭は大いに盛り上がりました。

「桐畑に雨のふる日」を
朗読する松島 邦さん

 11月11日、駒込寮で恒例の寮祭が開催されました。第1部の「加藤五郎記念未来塾」では趣向を凝らし<秋のひととき~2人の朗読会~」で、庄内出身の松島 邦さんと菅原 司さんが情感たっぷりに素晴らしい朗読をされました。
 松島さんは、藤沢周平原作の「桐畑に雨のふる日」を朗読。少女ゆきが10歳の頃、大工の父が家を出てからの奉公生活、そして9年後に父の消息を聞いて、父の同僚だっ豊田との結婚までの話です。それぞれの人物像が浮かび上がる話し方は皆んなに感動を与えました。

「屁っぷり姉ちゃ」を庄内弁で
朗読する菅原 司さん

 続いて、菅原さんは太田鴨一作の「屁っぷり姉ちゃ(あねちゃ)」。鶴岡在住の太田さんが作った民話を庄内弁で朗読しました。大きな屁をする嫁が、加茂の港を襲ってきた海賊を最後は屁で退治するというストーリーですが、「ばばちゃ、たまげだっちゃ」「んだども」など懐かしい庄内弁が全体に流れ、故郷を思い出させる温かい内容に拍手喝采でした。

仲間の絆を強める盛大で楽しい寮祭で山形料理も満喫!

 第2部は昨年に続いて「米沢牛の芋煮会」で、美味しい米沢牛だけでなく芋、ねぎ、こんにゃくなども山形産で懐かしい味に舌鼓を打ちました。寮生や来賓、OBなど参加者には大好評でした。しかも、町内会の人々にも玄関前で振る舞いし、近隣の老若男女250人ほどが並んで、米沢牛の美味しさを楽しみました。

鈴木礼子代表理事の発声で開会。
寮祭の司会は三人で分担してやりました。
寮生は故郷の味を心ゆくまで味わいました。
寮の前には町内会の人たちが
芋煮のために長蛇の列
2018/4/25

平成30年度の新入寮生歓迎会、盛大に開催

 平成30年度のやまがた育英会の新入寮生は44名でした。4月15日(日)正午から駒込学生会館で歓迎会が開催され、在寮生や多くの来賓から祝福を受けました。
 歓迎会の第一部は恒例の緑蔭塾。特別講話の講師に鶴岡市出身で現在目黒区議会議員の小林かなこさんをお招きし、学生に役立つさまざまな体験談を語っていただきました。
 小林さんは羽黒高校国際コース在学中にアメリカに語学留学し、帰国後筑波大学に入学、卒業後もアメリカで日本語先生をやるなどしました。

<緑蔭塾 講演会>アメリカで気付いた日本の、そして山形の素晴らしさ」

目黒区議会議員
小林かなこさん(鶴岡市出身)

 子供時代から空手をやり、
 それがアメリカ生活での自信に結びついた。

「私は1977年に鶴岡の藤沢で生まれました。そこは作家の藤沢周平さんの奥さんの生まれた場所で、藤沢というペンネームの由来になっているところです。過疎化が進んで小学校は廃校になり寂しい思いがありますが小学6年間の様々な思い出が脳裏に刻まれています。私は8人家族で4人兄弟の長女で腕白な少女時代を過ごしました。父が空手教室に申し込んだくれたので空手を習い始め、現在も空手をやっています。これがアメリカで役立ったのですね。
 田舎で育ったこともあり外の世界や文化に興味があり、羽黒高校に国際コースが出来たのでそこに進学しました。高校からはアメリカやニュージーランドなどの国々に留学しており、私もアメリカのコロラド州デンバーの高校に1年間語学留学しました。
 JFKハイスクールは1500人の学生がいる高校で、生徒の65%はヒスパニ ッシュ系で日本人は私一人でした。そこでまず人種の多様性にショックを受けました。高校は4年制の義務教育で授業料や教科書などは無料です。授業は個人別の時間割で、しかも単位制なので自分が受けたい授業を選択し、専門的にしたいことができるものでした。
 日本の高校と違うところは教科書がとても大きく分厚いので自分のロッカーにしまい、授業の時にそこから持ってゆくこと、授業中に寝ていたら欠席扱いだったり、テストの点数より授業の態度を見ているなどで、また飛び級制度があるので能力の優れた生徒はステップアップできるなどです。そんな授業を受ける中、英語もなかなか分からなくて、誰も自分を相手にしてくれない、自分のことや日本のことをを聞かれても答えられないなどから自信喪失になり、自分の殻に閉じこもってしまいました。
 ある時、今度小学校でアジアのことをやるが、カナコ空手が出来るんだよね、小学校でやってみないか、と言われゲストスピーカーとした小学校に行きました。最初、世界地図を見せても日本がどこか分からないので、ここだよと教えたらエキサイトして接してくれ、空手の型を披露したら「忍者だ!」と喜んくれ、興味を持ってくれました。この体験が高校生活に光を与えてくれ、英語ができなくてもクラスの中でも空手をやって見ようとなり、それから書道や日本の童謡など日本を紹介する機会が増え、学校でも評判になり友人も増えて、留学生活後半は文字通り水を得た魚のように自分が変わりました。友人ができ、自分のことも分かり自信がついたのです。

 大学卒業後アメリカで日本語の教師をやり、帰国後、日本の偉人を通じて多くを学んだ。

 1年の留学が終わり帰国した後、筑波大学に進み、日本語と日本文化を専攻し、<日本語だけでなく空手もできる日本語教師になろう>と考えました。当時は、日本語教師の人気が右肩上がりで、政府からの補助金も多く、海外で日本語を広めようという動きが盛んでした。そして、大学では4年間空手部に入り副部長もやりました。就職先としては1)青年海外協力隊 2)海外で大学や日本語学校の教師 3)日本の大学で留学生に日本語を教える、などがあったのですが、卒業と同時に日本語教師になることを選びました。
 卒業後、日本語教師として再びアメリカに行きました。生徒のほとんどの日本語への動機はアニメでしたが、私は日本の年中行事や日本食の紹介、折り紙や昔話、書道、漢字や書き順などを教えた、さらには映画観賞(ジプリ映画が評判でした)などを取り入れて日本人としての視点から教えるようにしました。
 教師の立場で見た公立高校の特徴は、入学式はない、夏休みは3ヶ月ほどあり宿題はない、避難訓練は火事、竜巻き、銃乱射の訓練があり、さらに卒業式は盛大に行うことでした。また、学校対抗のスポーツ試合は全校生徒が応援する一大イベントでした。生徒の愛校心が強く、地域の人々も応援すると行った地域との繋がりも強いものでした。
 高校以外でも中学校や図書館などに呼ばれ、空手を見せながら日本を紹介するコーディネーターみたいになり、学校の枠を超えて行きました。新聞などでも紹介され、日本から来ている先生だ、とますます声がかかるようにようになり、教師生活に充実感を持ちました。
 だんだん私は歩く生きた教科書だな、と実感し、話すこと、箸の使い方など全ての面で日本の代表なのだと気づきました。そこで日本の代表として責任を全うしているのか、という疑問を持ち、2年で帰国しました。
 日本に帰って、日本語教師のポジションを一旦休んで、アメリカの教育団体に勤めることになります。そこではアメリカに留学したい高校生、中学生に面接をしアドバイザー、カウンセラーをやりました。その中で気づいたのは、日本のことを知らない、故郷のことを誇りに思わない生徒が多いことでした。こんなに素晴らしい日本に気づかず、何も思わないのです。そういう子供達に自信を持ってもらいたいと考え、次世代を担う子供達の育成が必要だと思い、日本の偉人についての勉強会をすることにしました。私も山形の偉人というと上杉鷹山や高山樗牛などを思い浮かべますが、私は子供達に教えるほど深く知らなかったので、一人の偉人を選び勉強しました。その人は江戸末期の越前藩の橋本左内でした。今、大河ドラマにも出ている人です。
 私は子供達に勉強会を開き、橋本左内についていろんなことを深く学ぶことになりました。  橋本左内は14歳の時、「啓発録」という本を著し、5つの誓いを書いています。
 稚心を去る(甘えた心を去る)、気を振るう(振気、どんな困難にも負けないという気持ちを奮いたたせる)、志を立てる(立志、自分は何に向かってゆくかという志を考える)、学に努める(勉学、机上の勉強だけではなくいろんなことを経験して吸収し、学ぶ)、交友を択ぶ(付き合う友達を選ぼう)の5つです。ぜひ、皆さんにもこの啓発録を読んでほしいです。
 私は、今空手の道場でも<立志式>をやり、自分の誓いを板に書いて決意表明をし、その板を空手で割ります。

 新入寮生の皆さんに啓発録を紹介しましたが、家族の元を離れて東京に出て来て、それぞれの夢や学びたいことがあるでしょうが、自分の決意、やり遂げるという初心を忘れないで4年間励んで欲しいと思います。特に伝えたいのは最後の交友を択ぶという一言です。やまがた育英会の寮の中で出来ることと言ったら、人生を左右することにも繋がる友達との関係です。論語に『益者三友、損者三友」というのがありますが、自分を磨き損友にはならない、益者としてかけがいのない友と切磋琢磨して欲しいと思います。
 皆さんが今あるのは、山形にいる両親、家族のお陰であることを忘れないで欲しい。東京に出てくると方言が恥ずかしいと標準語になってしましますが、心の中でその誇りを忘れないで話をしていって下さい。山形出身を恥ずかしがらず山形の魅力を皆さんの視点で伝えて下さい。ここで自分を磨いた4年間、その能力をどう社会に還元するかが大事だと思います。

新入寮生歓迎会では全員が自己紹介、早速、寮生活への仲間入りをしました。

歓迎の挨拶をする
鈴木礼子代表理事

 緑蔭塾が終わった後、歓迎会が始まりました、今年は駒込男子寮に18名、駒込女子寮に16名、板橋寮に男子5名、女子4名の計44名が入寮、全員が緊張した顔で前列に並びました。
 最初に、鈴木礼子代表理事から歓迎の挨拶があり、続いて来賓の杉浦範信山形県東京事務所副所長、清野健鶴岡市東京事務所長からのお祝いの挨拶がありました。

 今年入寮した44名は、一人一人が自己紹介をし、3寮の代表が決意表明を行いました。駒込男子寮からは佐藤正就君(明治大)、駒込女子寮からは永壽今日子さん(早稻田大)、板橋寮からは渡辺 晴君(東京大)が大学生になり、寮生活を始めるに当たってそれぞれが決意を述べました。
 在寮生代表として大川竜輝君(駒込男子寮)、大津和音さん(駒込女子寮)、池田大地君(板橋寮)が歓迎の言葉を贈り、歓迎会が始まりました。

新入寮生代表による決意の言葉
歓迎会で山形料理などで飲食する新入寮生
2018/2/6

平成29年度予餞会が開催され、39名の卒寮生の前途を皆さんで祝いました。

立春の2月4日(日)、平成29年度の予餞会が駒込寮で開催され、全寮生と多くの来賓、役員が39名の卒寮生に温かい言葉を贈り、その前途を祝しました。今年度の卒寮生は就職や大学院への進路が順調に決まり、皆さん和やかな表情で予餞会を迎えました。
予餞会の第一部の緑蔭塾は、今年度の新入寮生の塾で講話をした(株)英検セミナー社長の橋本正明さんが、前回話しきれなかった「若き日の世界放浪記」のパート2として1時間にわたって貴重な体験談をお話さました。

講演する橋本正明さん

「前回は中東までの話だったので、その後半を話します。イスラエルでエレサレムの3大聖地を回ったりした後、今度はトルコ~イラン~アフガニスタン~パキスタン~インド~セイロン(スリランカ)などを放浪しました。
アフガニスタンはいまのような戦火はなく、そこから隣国のパキスタンに行きました。当時は東パキスタン(今のバングラデッシュ)と西パキスタンに分かれていました。西パキスタンにある史跡モヘンジョダロを見学した後、気がついたら近くにはホテルがなく途方に暮れていたら村の青年が声をかけてくれ泊まることができました。そこの住民は皆んながクリスチャンでしたが、その理由は宗教の争いのせいです。第2次世界大戦後インドは独立しましたが、インドはヒンズー教が主流でイスラム教徒がインドから分離独立してパキスタンが誕生しました。西パキスタンにあるモヘンジョダロの住民はヒンズー教徒とイスラム教徒との争いから避けるために全員がイスラム教からキリスト教に改宗したとのこと。
インドでは最初ニューデリーに行ったが持ち金がなくなったので大使館に行き、自分宛の郵便物をもらってきたが、日本から送金されたお金が引き出せないという事態に。というのも当時のインドは外貨が少なく、なかなかお金を出してくれなかったのでした。インドといえば仏教の発祥地なのでお釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたというブッタガヤーに行きました。

それから、その菩提樹の2代目の菩提樹があるというセイロンに行き、そこからモルディブに渡りました。ところがここれはコレラが流行っていて何人も死んでいるというので、無人島の持ち主に話をして、そこに行くことにしました。水瓶を持って行ったものの、迎えの船が来ないためスコールの雨を飲んだりしましたが、さすがに死を覚悟し砂浜にお墓らしいものを掘ったりしました。何週間かして船が来てくれて死ぬことなく助かりました。
3回ほど死にそうな場面に会いましたが、自分にとっては貴重な若い時代の放浪の旅だったと思っています」

挨拶する鈴木礼子代表理事

 2回にわたって講話を聞いた寮生は、寮の先輩の橋本さんの半世紀ほど前の地球を一周するような放浪の旅の話に感嘆するとともに、各地で見聞した話や宗教の違いなど様々な情報を聞いてそれぞれ思うことがあったようでした。

第二部は卒寮生を送る会。最初に鈴木礼子代表理事から挨拶と祝いの言葉が贈られ、続いて武田広幸山形県東京事務所副所長と清野 健鶴岡市東京事務所長のお二人から祝辞が贈られました。

その後、卒寮生代表し駒込男子寮の船場 創君、女子寮の酒井亜美さん、板橋寮の古城森悟君から4年間の寮生活の思い出などを交えて謝辞がありました。
ここ数年、恒例になっている人間国宝の奥山峰石先生(新庄市出身)が一枚一枚に揮毫した色紙が記念品として全員に贈られました。

卒寮生 駒込男子寮代表
船場 創君
卒寮生 駒込女子寮代表
酒井亜美さん
卒寮生 板橋寮代表
古城森悟君
卒寮生に贈られた奥山峰石さん揮毫の色紙
卒寮生に贈られた奥山峰石さん揮毫の色紙

吉岡昭一評議員代表のご発声で乾杯をし、それからは美味しい料理、お酒を飲みながら先輩後輩の中で話が弾み、また来賓や役員ともさまざまな話をし、寮の4年間の生活とお別れすることを実感していました。

乾杯の発声をする吉岡昭一評議員代表
和やかに談笑しながら送る会が進行しました
2017/11/29

平成29年度 秋の寮祭
今年は「米沢牛の芋煮会」を開催しました

第一部の特別講座は酒田出身の活動弁士・佐々木亜希子さんをお招きして「無声映画の楽しみ」を開催しました。佐々木さんは酒田東、埼玉大出身。大学卒業後NHK山形放送局のキャスターを務めたのちフリーになり、無声映画の弁士だけでなく新海誠監督のアニメ『君の名は。』のDVD音声ガイドを担当するなど幅広く活躍しております。今回の無声映画は「キートンの文化生活一週間」(1920年、アメリカ)と「大学は出たけれど」(1929年、小津安二郎監督)の2本立てを上映しました。特に「大学は出たけれど」ではセリフを荘内弁で演ずるなどウイットに富んだ“語り”で学生たちを作品に引き込んでくれました。

第二部は毎年恒例の「芋煮会」。昨年は庄内地方と村山地方の「芋煮の味比べ」をやり、醤油味に牛肉と味噌味に豚肉の芋煮を作り食べ比べをしました。同じ山形でも地域によって味に大きな違いがあることに驚くと共に、どちらもそれぞれに美味しいとの感想でした。今年はやまがた育英会が合併して10周年を迎える年でもあり、趣向を変えて「お肉」にこだわってみました。思い切って黒毛和牛のトップ・ブランドである「米沢牛」を使った芋煮会となりました。お肉は飯豊町役場の協力を得て調達、里芋はJAあぐり寒河江から「とろり芋」を手に入れて大変贅沢な芋煮をたくさん振る舞いました。駒込学生会館には学生・OB・関係者合わせて150名が集い、山形からの地酒も沢山いただいて盛り上がり、楽しく有意義なひとときを過ごすことができた。さらに、ご近所の皆さんへ日頃の感謝を込めた大盤振る舞いもやりました。駐輪場広場に大鍋2つ用意して本格的な野外で芋煮を作ったのです。美味しい匂いに誘われるように多くの人が集まり大変に喜ばれました。〆にはカレーうどんも用意したため広場は最後まで大賑わい。秋晴れの好天にも恵まれてとても賑やかな秋の寮祭となりました。来年も米沢牛の芋煮が食べたいとアンコールの声が上がりましたが、さて。

米沢牛の芋煮に舌鼓をうつ寮生
芋煮の料理には寮生も腕を振るいました
寮の玄関前に広場では地元の皆さんにも
芋煮を振舞いました。
寮祭で例年熱演してくれる
地元の小学生の太鼓。
2017/4/16

平成29年度は38名の新入寮生を迎えました。
4月16日、盛大に歓迎会を開催、そのスタートを祝いました。

4月16日(日)、快晴に恵まれた駒込学生会館で平成29年度の新入寮生歓迎会が開催されました。今年は駒込男子寮15名、女子寮15名、そして板橋寮に男子3名、女子5名の合計38名が入寮、4月から新しい寮生活を始めています。すでに2週間以上経ったこともあり、皆んなが寮生活に少しずつなじみ始め、歓迎会も最初は緊張しつつも和やかな雰囲気で進みました。

第26回緑蔭塾 講演会
「若き日の世界放浪旅行」  (株)英検セミナー社長 橋本正明さん

世界地図をバックに講演する橋本さん

第一部は第26回緑蔭塾。講師は荘内館出身で(株)英検セミナー社長の橋本正明さんで「若き日の世界放浪旅行」というテーマでお話していただきました。
「私も父も、このやまがた育英会の前身の荘内館出身です。父が戦争に行き、故郷に戻ってから病気で亡くなり、それで戦争は良くない、と思い政治学科を目指しました。学生時代はちょうど学生運動が盛んな頃でしたが、アルバイトをしながらも、国境があるから戦争があるのだ、と思いなどを世界連邦論などを考えていました。卒業後2~3年会社勤めをし、資金を貯めてからシベリア鉄道を経由してヨーロッパに行きました。
ソ連ではデパートなどでも同じものしかなく、それを求める人が長蛇の列を作るしているの見て、共産主義は失業しないことを前提にして利益あげなくても良いのだ、と実感しました。

<イギリスで大学院へ。そして日本の子供向けの算数塾も開く>
その後、フィンランド、スウェーデンを経由してイギリスに渡り、英語学校に入学しました。英語学校でのクラス分けの試験では良い成績をとり、12段階ある中で上から2番目のクラスに入れられましたが、そこでは皆んな英語をペラペラ話し、これではついていけないと下から2番目のクラスに変更してもらいました。そこで動詞にbe動詞とdo動詞があることなどを知り、勉強が楽しかった。そこを出た後、大学院に入り全て英書でのハードな授業を受けました。2週間に1回エッセー(小論文)の提出があり、それを書くためには毎回原書を7~10冊読まなくてはならないというものでした。
その後、ロンドンで算数塾を開き、日本人留学生3人ほど雇って、英国駐在の日本人の子供に算数を教えました。というのも当時は日本人学校がなかったので、子供達に日本の算数を教えて欲しいという需要があったためです。

<ヨーロッパ諸国を旅し、中東へ。そこで知った宗教対立>
イギリスの後、ドイツ、スイス、ハンガリー、イタリア、ギリシアなどを巡り、東西分裂時代のベルリンで東側に行ったらスパイと友達になって普通入れない教会を見たりし、ハンガリーでは周囲をスパイのような人に囲まれるなど冷戦時代の厳しさを体験しました。
そして、今では戦争状態にあるシリアに入りユースホステルに泊まったら、キリスト教とイスラム教の大論争に巻き込まれたりしました。二つともユダヤ教を基本としているが、キリストを神の子とする考えとモハメッドをアラーの預言者とする立場の違いがよく分かったものです。イスラエルに入ったら、ちょうどその頃赤軍派のテレアビブ空港襲撃事件があったので日本人は敵だ、という見方が強くありました。また、イスラエルは女性も含めた徴兵制が敷かれ、ピリピリした雰囲気がありました。そして、エレサレムにはユダヤ教の嘆きの壁、キリスト教の聖墳墓教会、イスラム教のモハメッドが昇天した場所に立つ岩のドームと、それぞれの宗教の聖地がありました。

私はその後インドなどを経由して帰国し、イギリスでの勉強したことをベースにして英検セミナーを設立して今に至っています。
若いうちに世界各国を放浪し、様々な経験・体験をしたことがそのベースになっています。ぜひ、皆さんも若いうちに世界を見て欲しいと思います。

緑蔭塾 講演会
「トビタテ!JAPAN 北京留学で中国まるかじり」  早稲田大学4年 阿部 理君

講演をする阿部君

今年は講演会を2つ用意し、板橋寮生で中国留学をした早大人間科学部4年の阿部 理君が「トビタテ!JAPAN 北京大学留学で中国まるかじり」という話しをしました。
「中国には良いイメージを持っていない人が多くいます。実際、私も中国に行く前まではそんなイメージを持っていました。
なぜ中国に行くことになったのか、というと、小学校時代、中国で開かれたアジアカップの時に反日運動がすごく、日本を敵のように見ていたのが中国でした。しかし、早大に入ったら中国人留学生が多くいました。しかし、尖閣諸島の紛争があった時、先輩が中国人の彼女がいたのですが、中国の親から日本人とは別れろ、ち言われたことがありました。
大学2年の時、初めて中国に行ったのですが、ニイハオとかシェーシェーなどの単語は知っていたものの中国語では発音が大切で、私の発音では通用しなかった。それでも食堂などに行くと『あぁ、日本から来たのか』と歓迎されたりし、やはり実際にその国に行ってみないとダメだと実感しました。
ところで、私は一浪していたこともあり4年で卒業する、と親と約束していました。それで中国に留学したいと親に直談判したが、ダメといわれ、親不孝ともいわれました。それでも中国に行きたいと思い、留学経験者に相談したら<トビタテ!JAPAN>という文科省の留学制度があることを知りました。これは国だけではなく大企業なども後援している留学生制度で、全て国費で留学できるものです。『自分は中国でこういうことをしたい!』という気持ちがあったので応募したら合格し、北京大学に1年間留学することが出来ました。

中国に行った時、中国人の本当の姿を見たいと考え、フリーハグ(自由にだれとでもハグする)をしようとしました。しかし、下手は中国語でハグしようと言ったら一人のおばあさんからは真っ赤な顔で怒られたりしたりしましたが、自分の思いを伝えられないとダメだと考え、フリーハグを続けました。南京に行ってやろうとしたらおじさんが来て、なぜそんな活動をしているのか?と言われ、自分の思いとして<同じ人間ではないか>と返事しました。国と国ではなかなかうまく行かないことはあっても、民間人だからこそ仲良くできるのではないかと思ったものです。

そういう中国で、まだよく全部を理解したわけではありませんが、素晴らしいところはITが優れていることでしょう。特に電子決済は田舎に行っても決済できるし、タクシーに乗って支払いも電子決済とモバイルで全てが済みます。それが、中国に行って一番衝撃を受けたものでした。

寮生の皆さんも「トビタテ!JAPAN 」という制度がありますので、ぜひ海外留学へ挑戦してみませんか。

講演会の後、すぐに恒例の歓迎会が始まりました。鈴木礼子代表理事から歓迎の挨拶があり、新入寮生全員が前に並んで、一人一人簡単な自己紹介を行い、その後、駒込男子寮は小林太郎君、駒込女子寮は五十嵐悠さん、板橋寮は渡邊克君が、それぞれ代表してが決意の言葉を述べました。
また、在寮生もそれぞれ歓迎の言葉を贈り、中里町自治会長町田初江様のご発声で乾杯をし和やかな懇親パーティーが開かれました。
午後4時過ぎからは、寮生主催のイベントが開催され、時間があっというまにすぎた1日でした。

歓迎会での談笑風景
2017/2/10

平成28年度『予餞会』開かれました。
31名の卒寮生へ温かい激励の言葉や色紙が贈られました。

2月5日(日)午後3時からやまがた育英会の平成28年度予餞会が開催されました。

今年の卒寮生は31名で、4年間駒込と板橋の寮で生活し、学業に、クラブ活動に励み、寮生や友人と豊かな人間関係を築いてきました。会場には在寮生、来賓、役員など約100名が集い、31名の前途を祝福しました。
予餞会の第1部は緑蔭塾で、山形県選出の衆議院議員 遠藤利明先生に『2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて』をテーマに講演していただきました。遠藤議員は元オリンピック・パラリンピック担当大臣で現在2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長代行として大活躍されており、タイムリーな話題を中心にご自身の人生観などを1時間にわたって話されました。

緑蔭会で講演する遠藤利明先生
講演会で熱心に話を聞く寮生
奥山先生の色紙を手にした卒寮生

第2部卒寮生を送る会は在寮生が中心で実施。鈴木礼子代表理事の挨拶の後、記念品贈呈が行われました。新庄出身で北区にお住まいの人間国宝・奥山峰石先生が31名の卒寮生一人一人に「直筆色紙」を手渡し、全員が色紙に書かれた言葉を見ながら感激していました。
卒寮生の謝辞は駒込男子寮 佐藤大奨君、駒込女子寮 後藤笑美子さん、板橋寮 高橋和花さんが代表して挨拶し、奥山峰石先生の乾杯の音頭で会食が始まりました。


新入寮生全員がそろった集合写真
皆んなで会食しながら卒寮生への感謝を語る
2016/4/21

4月17日(日)、33名の新入寮生を迎え歓迎会開催。

新入寮生全員がそろった集合写真

3~4月は卒寮生と新入寮生の交代の時期です。3月中旬までに決定した33名の新入寮生は3月29日からそれぞれに寮に入寮、先輩や寮監・事務長からアドバイスを受けながら新しい寮生活をスタートさせました。
4月17日(日)に、恒例の新入寮生歓迎会が駒込学生会館で開催されました。
最初に、新入寮生全員と役員が勢ぞろいして記念撮影を行い、その後、盛大な歓迎会が開催されました。

講演される冨田 勝先生

第一部は第23回緑蔭塾。講師に鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所長 富田 勝先生をお招きして「Ymagataから創るニッポンの未来」と」いうテーマでお話を伺いました。
「私は東京生まれの東京育ちですが、縁もゆかりもない山形に来たのですが、四季が巡り、だだちゃ豆とか岩がきなど季節ごとの旬のものが美味しく、東京にはない素晴らしいところで、外国人もうらやむ日本の財産だと思った。それを利用しながら、東京でなくてもできる研究とかクリエイティブな仕事をするには最適なところだった。地方は人口減っているが、それは東京にエキサイティングな仕事があるからというが、その多くな地方でやってもいいものだ。外国の有名な研究所などはみんな地方にある。
TBSの「夢の扉」で私たちの研究所2回取り上げられた。それを見ながら紹介しましょう。
メタボローム解析の研究は唾液からガンを、一滴の血液から肝臓ガンを発見できるという非常に高精度でガンを見分ける夢の技術で、現代の医療を変えるかもしれない技先端技術だ。
人ゲノム研究を知り生命の神秘の研究をしようとした時、大学から鶴岡で研究所を作って欲しいと言われたのが始まりだつた。細胞の代謝物を分析したら世界的発見になると思い、分析器メタボローム解析機を作った。普通は仮説を立て分析してゆくのだが、我々のメタボローム解析は膨大なデータから探し出すというもので、開発当初は見向きもされなかったが今では世界でその「重要性が認知されている。本当のブレークスルーは人が信用しないホラから始まるのだ。
研究所では鶴岡の女子高生が実験をしている。彼女はナッシュという非アルコール性脂肪肝の研究をしているが、現在では6名が助手、15名が研究生となっており、ここではサイエンス甲子園を開催、彼女はそこで表彰を受けた。彼女らがいれば日本の将来は明るい、と思った。

緑蔭塾講演会風景

またこのキャンパスからは4つのバイオベンチャー企業ができ、さらに一社が出来つつある。その一つが23年に設立したいHMTでメタボノーム解析で世界をリードしており、マザーズに上場を果たした。
もう一つがスパイバーで、クモの糸を人工的に作り出すことに成功した。これは世界中の科学者が研究し、NASAでも失敗するなど出来なかったものだが、若い関山和秀君が中心になって脱石油の人工的なタンパク質で夢のクモの糸を発明し、2007年に会社を設立した。関山君は現在32歳だが、社員93名で平均年齢32歳という若い会社で、夢の繊維の月算1万トンという大量生産の工場も建設した。
そういう形で鶴岡では研究がいろいろ進んでいるが、これまでは地方は格下に見がちだったがそれは古い考えてでり、これからはかっこいい仕事は地方がやる時代になると思える。ガン研の一部も鶴岡に来ることになっている、これからの世界での競争では皆と同じものを作っていたのではコスト競争で日本は勝てない。人と違うことをする、そういう人材を育てる必要がある。皆さんも大学に入ってユニークなことをして欲しい。得意技、好きだということをトコトンやる。そしてもう一つはやりたいこととやるべきことを考える・・・それが一致こそ勝ち組になるのだ。ベストを尽くして失敗しても拍手をして欲しい。優等生も必要だが、優等生に加えて他人と違う人こそが必要である。
そういう意味で、私は「Yamagataから創る日本の未来」と考えて鶴岡から発信してゆく」
1時間余にわたる講演に新入寮生も含めた全員が目を輝かせて熱心に聞き入り、終了後も冨田先生に質問をしていました。

歓迎の挨拶をする鈴木礼子代表理事

第二部は歓迎会。最初に鈴木礼子代表理事の挨拶があり「入寮生の皆さんおめでとう。ここで素晴らしい寮生活を送って頂きたい。寮生活はこれからの人生を左右する数年間にある。ここで社会人としてのスキルを磨き、勉学に励み、基本的なことを身につけて欲しい。」と歓迎と激励の言葉が贈られました。続いて来賓の東京事務所石山清和様と北区の戸枝大幸議員から挨拶がありました。
新入寮生を前列に並んで一人一人が自己紹介をし、その後新入寮生代表 駒込男子寮田中啓太郎君と駒込女子寮岸菜桜子さんが大学生になり寮生活を送るにあたっての決意表明を行いました。在寮生の歓迎の言葉は駒込男子寮委員長の船場創君と女子寮委員長の酒井亜実さんが33名を迎える先輩として暖かい言葉を贈りました。それに応えて、新入寮生はそれぞれ自己紹介をし、3寮の代表が決意の言葉を述べました。
北区の中里町内会長 町田初枝様のご発声で乾杯した後はなごやかな雰囲気のなかで懇親パーティーが午後4時近くまで行われました。

2016/4/21

平成28年度の新入寮生33名は元気に新しい学生生活をスタート!

平成28年度の新入寮生は、駒込男子寮15名、駒込女子寮11名、板橋寮に男子3名、女子4名の計33名が決まり、3月下旬から4月上旬までに全員が入寮しました。
今年の新入寮生の出身地区別でみると、村山20名、庄内11名、置賜2名などでした。皆さんにやまがた育英会を知ったきっかけを聞いたところ、インターネットのホームページで知った、知人・OBから教えてもらった、校内などに掲示してあった募集ポスターで知った・・などでした。
これからも、育英会としてはホームページやポスターなどでの情報提供を行い、多くの高校生に告知してゆきます。
今年の新入寮生は次の方々です。

男子新入寮生の自己紹介
女子新入寮生の自己紹介
歓迎会風景

駒込男子寮

  • 秋葉 健志(山形東/東京理科大)
  • 安部 智之(山形東/早稲田大学)
  • 荒川 海斗(鶴岡南/慶應義塾大学)
  • 遠藤 秀聖(山形東/早稲田大学)
  • 大川 竜輝(山形南/法政大学)
  • 今野 翔太(日大山形/日本大学)
  • 後藤 歩(寒河江/駒澤大学)
  • 笹 滉介(山形東/東京大学)
  • 佐藤 優(鶴岡東/國學院大学)
  • 佐藤 亮太(鶴岡南/法政大学)
  • 鈴木 達也(山形商業/拓殖大学)
  • 田中 啓太郎(山形東/早稲田大学)
  • 永山 祐輔(日大山形/日本大学)
  • 樋口 悠太(山形東/東京学芸大学)
  • 三浦 航(酒田東/法政大学)

駒込女子寮

  • 石井 菜(日大山形/東京女子大学)
  • 大津 和音(山形西/立教大学)
  • 加藤 早妃(鶴岡北/東京福祉大学)
  • 門脇 璃子(山形東/慶應義塾大学)
  • 川村 華七(酒田東/青山学院大学)
  • 岸 菜桜子(山形東/東京大学)
  • 菅原 美夏海(鶴岡東/立教大学)
  • 星川 日向子(山形東/東京外語大学)
  • 松浦 聖佳(山形東/帝京大学)
  • 矢野 栞(山形東/早稲田大学)
  • 吉住 真梨奈(酒田東/東洋大学)

板橋寮

  • 阿部 和佳子(酒田南/実践女子大学)
  • 楳津 春香(帝京/法政大学)
  • 梅津 真子(米沢商業/日本大学)
  • 池田 大地(酒田東/東京海洋大学)
  • 酒井 太希(山形商業/拓殖大学)
  • 半澤 大樹(酒田光陵/東洋大学)
2016/2/22

平成27年度の予餞会が開催されました。

2月7日(日)午後3時から駒込学生会館でやまがた育英会学生寮の平成27年度の予選会が開催されました。

今春卒寮するのは駒込、板橋の3つの寮で24名で、4年間の学生生活に別れを告げ、社会人として巣立ちます。在寮生や役員ら関係者が集まり皆さんの門出を祝いました。

第一部は第19回緑蔭塾の特別講話で、講師に前山形県知事で国際教養大学客員教授の斎藤 弘さんをお迎えし「国民に『青空』を!その青空は『山形』から!」というテーマで貴重なお話をうかがいました。明治以降の歴史から見た日本の経済状況、TPPと農業のあり方、さらには今後の日本経済の方向性など熱のこもったお話に全員耳を傾けていました。

また、卒寮生への記念品として、北区にお住まいで山形・新庄出身の人間国宝の奥山峰石さんが全員に自筆で書いた色紙を一人一人に手渡され、卒寮生もその色紙に書かれた文字の意味をかみしめていました。乾杯のあとは、ふるさと料理などを楽しみ、第2部では寮生だけでの送別パーティーを行いました。

平成27年度の卒寮生
前山形県知事 斎藤 弘さんの講演
奥山さんから卒寮生一人一人に記念の色紙贈呈
2016/2/22
吉村県知事と寮生や役員

山形県知事の吉村美栄子さん来寮

1月21日(木)の午後1時30分、荘内館と山形県育英会が合併して新築なった駒込学生会館に、山形県吉村知事の初めての訪問が実現しました。
代表理事の鈴木礼子さん、男子寮長、女子寮長らが出迎え、和田寮監の案内で館内を視察。食堂、お風呂場、寮室、多目的室などを見て回られました。静かな環境、交通の利便性、住み心地の良さに驚いた様子です。
見学の後、寮生代表との貴重な懇談の時間を頂きました。知事からは寮生に対して励ましやら期待が述べられ、寮生からはUターンに関する要望など、忌憚のない話し合いができました。わずか1時間のスケジュールでしたが、とても充実した時間でした。

2016/2/22
初午で稲荷神社に参拝した寮生

2月6日、お稲荷さんで初午の行事

駒込学生会館には荘内館時代から伏見稲荷がまつられております。年明けの初午の日には、お寿司のお稲荷さんを供えてお参りする習わしがあります。
今年も寮監、寮生ら8名が思い思いの願いが叶うよう、お神酒なども供えてお祈りしました。
夕食メニューでは寮生全員に稲荷寿司が振る舞われたのですが、ほとんどの寮生は初午の意味を知らないようです。今は行事で季節を感じるような時代ではないのでしょうか。寮監としては時代遅れを貫き通したいと思います。

2015/11/24

平成27年度寮祭が開催されました。

平成27年11月15日(日)、駒込学生会館で全寮生と来賓・OB40名が出席してやまがた育英会の秋の祭典「第8回寮祭」が開催されました。

今年の第1部 加藤五郎記念未来塾ではゲストに酒田市出身で北前大使である映像プロデューサー三浦光紀さんと歌手の白崎映美さんのお二人をお迎えし、映画ジプリの話や方言の楽しさなどについて対談を行いました。最後に白崎さんが「最上川舟唄」を熱唱し喝采を浴びました。また、荘内館出身でWebサイトディレクターの阿部隼人さんもご自身の寮生活の経験や仕事の話をしてくれました。

第2部の寮祭は、山形の食材を使った美味しい芋煮をはじめとした故郷料理や地酒なども用意され、地元の小学生の太鼓演奏や寮生のバンド生演奏なども披露され3時間にわたる楽しいひと時を過ごしました。

三浦さんと白崎さんの対談。
寮祭で挨拶する鈴木礼子代表理事と会場全景。
寮生も来賓も故郷の味を堪能しました。
寮生4名のバンドの生演奏。
2015/5/14

完走おめでとう
GW「山手線徒歩一周」に35名参加

寮生がグループで山手線を徒歩で一周するイベントは今年で6回目を迎えた。ゴールデンウイーク5月3日(憲法記念日)の恒例行事となってきた。

やまがた育英会は平成20年に合併して新たなスタートを切り、今年で7年目となるのでこの行事は2年目から始まったことになる。最初の発案者は当時の委員長の石黒君と蛸井君だと聞いている。駒込学生会館はJR駒込駅に近いだけでなく、庭先を山手線が走っているような特別な立地にあり、そんな環境がみんなで一周してみようと話がまとまったようだ。誰も経験者はいなかった。何事も最初に挑戦する人は勇気が必要です。歩く速さ、交通状況、休憩、食事、天候、見慣れない景色など気遣いをしながら歩かねばなりません。最初の年の参加者は10名であったと聞く。

山手線の一周は約42キロなので、マラソンとほぼ同じ距離を歩くことになります。イベントの趣旨は「一緒にスタート、一緒のゴール」なので、お互いに気配りし声を掛け合いながら励ましあって歩きます。朝7時にスタートし、帰りは夜の11時過ぎとなるので完走するにはのべ16時間も要する。もちろん途中で食事や休憩を何度もとって無理がかからないようにするのだが、疲労はかなりのものだ。しかし、困難なことを、みんなで一緒にやり遂げた達成感の喜びはひとしおで、ゴールについた時の表情は極めて明るい。

今年は幸いなことにさわやかな好天に恵まれた。朝6時30分より中山管理人の特別な計らいで全員が朝食をとりロビーに7時30分集合。今年の参加者は男女ほぼ同数の36名、初めて板橋寮からの参加者5名も加わった。年を追うごとに参加者が増えてゆく。出発に当たり今年のリーダー四年の深瀬祥平君より注意事項が伝達されいよいよスタートである。

駒込寮をスタートし、時計回りのコースをたどる。田端、日暮里、上野、神田、東京を過ぎ有楽町でお昼ご飯。3つのグループに分かれて食事をとり新橋駅での集合となった。昼食時はまだ足取りも軽く会話も弾み楽しい休憩時間だ。午後のスタートは浜松町、田町、品川、大崎。この辺りは駅と駅の間の距離が長く一番つらいらしい。もちろん休憩を何度もとって体調が崩れないように配慮している。渋谷、原宿、新橋あたりは人の混雑がすごくて集団で歩くのは大変だ。高田馬場、池袋まで来るとゴールのイメージが頭をよぎるのか気力が蘇ってくる。大塚、巣鴨そして駒込駅。最後は庄内坂を登り切っての最終ゴール、今年は参加者36名の全員が無事にゴール出来ました。到着時間23時30分。

例年のことですが、参加できなかった寮生は「出迎え隊」を作り様々な趣向を凝らしてゴールを祝福します。今年のお出迎えの飾りつけには卒寮生5人も駆けつけ、例年にないアイデアを凝らした飾り付けを準備しました。完走した一団が駒込寮に到着するとモールで飾られた門扉が開き、アプローチに敷かれた赤いカーペット、左右にはイルミネーションが点灯、紙ふぶき、くすだま、風船、横断幕、シャボン玉、クラッカー、拍手…言葉に尽くせない賑わいで迎えられた。寮生の中には泣き出す者もおり、それぞれに満足感いっぱいのフィナーレでありました。一風呂浴びての食事会は24時30分より、お互いの健闘をたたえあい終わったのは午前2時30分を回っておりました。

まだまだ元気に歩くぞ!
新宿駅で女子寮生が記念撮影。もう少しでゴールだ。
夜、全力を出し切って寮に到着。全員が出迎えました。
2015/4/30
講演をする布川雄司さん

平成27年度新入寮生歓迎会を開催!

―――20回目を迎えた「緑蔭塾」―――
今年も山形県内から36名(男子20名、女子16名)の新入寮生を迎えることができました。そのお祝いの歓迎会が4月19日(日)駒込学生会館で、多くの先輩OBも参加をして盛大に開催されました。
第一部の緑蔭塾ではスタジオぴえろの創業者・酒田市出身の布川雄司さんが「私のニュー・シネマ・パラダイス」という演題で貴重なお話をして頂きました。子供の頃より絵の好きな布川さんは酒田商業高等学校を出て東京の広告会社に就職したが挫折、偶然にも新聞広告で見た「絵の好きな方募集」のコピーにひかれて応募したのがきっかけでアニメ業界を知ることになりました。その頃は白黒テレビしかなく、手塚プロ制作の「鉄腕アトム」が大ヒット。布川さんは宇宙ヒーローもの作品にアニメーターとして携わったのが出発点。制作現場の仕事を数多く経験して30歳で独立し、スタジオぴえろを設立して以来40年、アニメ制作一筋を歩んでこられました。
ブレークした作品としては「幽遊白書」「おそ松くん」「天才バカボン」「ナルト」などテレビでお馴染みの作品を数多く手がけられました。中でも最新作の「ナルト」は週刊少年ジャンプに15年間にわたり連載された作品で、テレビアニメとしても人気が続き劇場アニメにもなりました。この作品の人気は日本だけにとどまらず、アメリカはじめ世界80か国で放映されているという驚くべきコンテンツです。
現在は社長を退任して最高顧問として後進の指導に当たっており、業界のプロがよりスキルを高めたプロになるための塾を主宰しているとのこと。そして今年の新入寮及び在寮生には次の三点を心がけて学生生活を過ごすようアドバイスをいただきました。その講演のポイントは次のようなものでした。
1、テレビなどメディアの役割が大きく変わるので、インターネットやスマホなどが生活やビジネスにどう影響してくるか変化の流れをしっかり勉強して見極めてほしい。
2、今の若者は海外へのチャレンジが足りない。英語力はアジア50か国の中で47番目。言葉の壁を乗り越えろ。
3、人生のステージに立つにあたり「どう準備するか」が大事。アメリカ大リーグで活躍するイチロー選手を見ていると彼は野球の天才ではなく、努力することの天才なのです。つまり準備をしっかりすることからしか良い結果は生まれない。
質問の時間には、来賓でいらした英検ゼミナールの橋本正明社長(荘内館出身)も布川さんのご意見に大賛成。今後は寮生活でも英語を多用してゆくような環境づくりをする必要がありそうです。

その後、第2部として新入寮生歓迎会が開催されました。
最初に上野代表理事から歓迎の挨拶があり、新入寮生全員が自己紹介をし、在寮生代表から歓迎の言葉を贈られました。そして、盛りだくさんの料理を食べながら皆が交流し、アトラクションで盛り上がりました。新入寮生も「やまがた育英会」の一員になった実感を味わった一日でした。

2015/3/30

新入寮生歓迎会が4月19日に開催!

やまがた育英会では36名の新入寮生を迎え、4月19日(日)に駒込学生会館で歓迎会を開催します。在寮生、理事他の役員そして関係者も参加して、新しい門出を祝います。
歓迎会第一部は第20回緑蔭塾で特別講演として酒田出身の映像作家布川郁司さんが「私のニューシネマパラダイス」と題してお話をします。布川さんはスタジオぴえろの創業者で多くのアニメ作品などを制作してきました。中身の濃い経験談に期待です。
第二部は歓迎会で36名の新入寮生が自己紹介をし、代表が挨拶、在寮生の歓迎の言葉があったあとは山形の食材等を使った料理などで会食をし、その後は素敵なアトラクションなどが披露されます。
2014年の新入寮生歓迎会風景
2015/3/11

新入寮生36名が決定。4月からの新しい仲間です。

平成27年度のやまがた育英会の新入寮生の募集に際しては、全県下から多数の応募があり、面接の結果33名の新入寮生が決定しました。

●駒込学生会館 男子寮(16名)

  • 粟野将伍(日大山形/日本大学)
  • 上野友徳(鶴岡南/東京理科大学)
  • 大沼賢矢(山形東/東京大学)
  • 加藤大輝(新庄東/駒沢大学)
  • 加藤宏隆(日大山形/昭和大学)
  • 佐藤秀樹(山形東/東京大学)
  • 佐藤 穣(酒田東/千葉大学)
  • 斯波大貴(日大山形/日本大学)
  • 鈴木幹大(山形東/東京大学)
  • 竹田 琢(寒河江/青山学院大学)
  • 竹田雄紀(山形東/東京大学)
  • 中村啓人(寒河江/順天堂大学)
  • 野口峻広(日大山形/日本大学)
  • 堀米脩斗(日大山形/日本大学)
  • 渡部晃史(米沢興譲館/学習院大学)

駒込学生会館 女子寮(11名)

  • 梅木香夏(鶴岡中央/東京聖栄大学)
  • 小川真衣(山形東/東京大学)
  • 佐藤甘奈(山形東/お茶の水大学)
  • 佐藤結子(山形西/昭和女子大学)
  • 下河辺果歩(山形東/法政大学)
  • 高内絵梨( 山形東/獨協大学)
  • 千葉まどか( 山形東/お茶の水大学)
  • 中西絵理(山形東/立教大学)
  • 橋本千緩(山形商業/法政大学)
  • 松田絵理(山形東/慶応義塾大学)
  • 村山美鈴(山形西/立教大学)

●板橋学生会館(男子4名/女子5名)

  • 折原康平(楯岡/東洋大学)
  • 谷田信幸(日大山形/日本大学)
  • 本間雅大(羽黒/HAL東京)
  • 松田昂之(仙台育英/明治大学)
  • 小野寺奈々(鶴岡南/東洋大学)
  • 木津愛野(鶴岡北/大東文化大学)
  • 鈴木実咲(山形商業/国学院大学)
  • 田中満里菜(鶴岡北/東洋大学)
  • 山田涼子(山形城北/二松学舎大学)
2015/3/5

やまがた育英会では2月8日(日)に平成26年度の卒寮生を送る予餞会が行われました。

第一部は第16回緑蔭塾で、講師に鶴岡市出身の画家半澤 満さんをお招きして「絵描き 恥かき30年」というテーマでご自身の就職した後に画家になった体験を語って頂きました。
第二部は「卒業生を送る会」で、上野代表理事から温かい激励の言葉があり、卒寮生を代表して大学院生、男子寮、女子寮、板橋寮の代表が4年間の寮生活の思い出や感謝の言葉を述べました。会食では寮生皆がつもる話をしながら別れを惜しんでいました。
その後、在寮生が中心となって。思い出に残る「追いコン」を行いました。
2014/12/1

平成26年度の寮祭は楽しく賑やかに挙行されました

やまがた育英会の秋の恒例行事「寮祭」が11月9日、駒込学生会館で行われました。全寮生、OB、来賓が約130名参加。第一部の加藤五郎記念未来塾は、荘内館出身の田中宏さんが中心となっている「庄内うたう会」の皆さんと参加者全員による合唱がありました。
その後の寮祭では、芋煮鍋などの山形郷土料理が出され、故郷を思い出しながら皆で歓談しました。また、芋煮鍋は寮の前庭で地元の人にふるまわれ、150人ほどの人が本場の芋煮を楽しんでいました。やまがた育英会は、さまざまなイベントを通じて地元との交流を深めています。
参加者全員で合唱しました
芋煮など故郷料理をいただく!